6月20日

 今日から日々の記録というものを書いていこうかと思っている。いつまで続くの全くわからないし何か書きたいこともあるわけじゃない。

 ただ英語の勉強中にAli Abdaalという人が作った21 Life Lessons for Teenagers(https://www.youtube.com/watch?v=W3CDMcWlPyM)というクリップを見て僕もやってみようかと思っただけだ。でも実際自分自身の記録というのはまるで一つの小説のようで、未来の自分にとっての一番のエンターテインメントになるのかもしれない。そう思うと少し楽しみだ。

 Aliさんによると自分がその日に経験したことや観た、あるいは読んだ作品に対しての感想を残すことがいいらしいので僕も習ってそうすることにする。続けていくうちに何かを見つけられるかもしれない。

 これまでたくさんの作品、芸術に触れて生きてきたという自負があるが、残念なことに僕はそのうちの一つにさえ記録というものを残していない。かといって今日それらを見返して感想を書くわけにもいかないので取りあえず今日はここ最近見た中で一番印象的だった作品とそれに対する感想を載せてみる。

 6月10日に読んだ「七夏の楽園」

 いきなり最初に載せるのが同人誌の感想というのも正直どうかと思うが書くと決めたので書く。

 僕がこの作品を読んで受けた、正確には気付いた事実に対する衝撃が本当に大きかったから凄く印象に残っている。もちろん性的な面でのインパクトも大きかった。でも一番強く感じたのは自分の中にある「夏」という概念に訴える衝動のようなもの。

 簡単に言えば僕は「夏」が好きなんだと思った。

 何もない田舎の本当に何もない夏。近くにはコンビニもショッピングセンターもゲーセンも映画館もない。どこまで行っても畑と山、そして海が見えるだけの世界。そんな世界で何人かの子供たちが集まって秘密基地を作って遊ぶ風景が実はたまらなく好きなんだと気づかされた。

 故郷の夏を感じて感動したのを覚えている。思い返せば僕が好きな作品にはとりわけ「夏」が多い。

 「AIR」「車輪の国、向日葵の少女」「サマータイムレンダ」

 逆に「夏」ではない作品を挙げるなら、

「EVER17」「シュタインズ・ゲート」「マヴラヴ」「Lain」「ガンスリンガーガール」「リトルバスターズ」

 まだほかにもたくさんあるが列挙するのはやめておく。これらの作品に通じているのは閉じられた世界の中で完結するセカイ系や箱庭系の物語がほとんどだということだ。

 つまり僕は夏を感じる閉じた世界で起こる物語が好きだということ。これに気づけただけでも3000円を出して「七夏の楽園」を読んだ価値はある。これからは夏が来るたびに幸せな気持ちになれるだろうし、暑さのせいで眠れない夜があっても夏の風物詩だと笑っていることができると思う。そんな夏が来ない人生なんてもう考えられないし、もし夏がなくなったらまるで穴が開いたようなさみしさを感じるはず。たとえ漫画のようなことは起こらなくても、ゲームのような抒情的なストーリーがなくてもそれはそれで構わないと思う。

 夏の夜、燃え尽きるように人生の最後を迎えられたらいいな。

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